習い事を習わせるタイミングで多いのは、子供とのコミュニケーションが取れるようになってくる3歳頃だそうです。2歳児といえば、早い子で二語文を話せる程度です。
※二語文とは・・・「パン 食べたい」「青い カバン」など二つの単語からなる文
しかし、2歳児は急成長する時期で、いろんな事をどんどん吸収していくため、新しく始めた事もすぐに上達する事ができます。そのため、2歳で習い事を習わせるというのは早すぎる事でもありません。実際に、2歳児の4人に1人は何らかの習い事をしているという調査結果がでています。
2歳児が習い事をするメリット
・将来の力になる
小さい頃から習い事をしていた子供と、そうでなかった子供を比べると学歴、収入などに多くの面で違いがあるという研究報告があります。脳の9割は6歳までに作られるとも言われているので、それまでに教わった内容は、しっかりと吸収され間違いなく将来の様々な局面で役立ちます。
・視野が広がる
子供は好奇心旺盛なので、新しく出会う物に対して直ぐに興味を持ちます。そのため、この時期に保育園で経験する事ができない経験をさせてあげる事で、とても刺激になり興味を持つ範囲が拡大すると同時に視野も広がります。
更に、保育園で関わる人だけではなく、別の場所で新しい人達と関わる事で、人に対する視野も開けていきます。
2歳児に人気の習い事
■バレエ・リトミック
楽しく音楽と触れ合い、同時に感覚的、身体的、知的能力が育つため、個々の潜在能力の発達を促すことが出来ます。曲に合わせて体を動かしたり、表現したりします。親子で参加できるレッスンイベントも多いです。バレエ教室がリトミックを行っている場合が多く、年齢が上がってくるとバレエレッスンに移行する事もできます。
リトミックを習うメリット
・音楽力向上
リズム感や音感の基礎能力が身に付きます。
・コミュニケーション能力が高まる
講師の先生や、お友達との関わりが多くなることから、相手に合わせようと努力するようになり、協調性が身に付くことに繋がります。
・集中力が高まる
ピアノの音や楽器の合図を聴きながら、体で表現していきます。そのため、良く聴く、よく考えるといったことが自然に出来るようになり、記憶力、理解力、瞬発力と同時に集中力が育ちます。
■スイミング
スイミングにはベビースイミングというものがあります。ベビースイミングは0歳から始める事ができ、まずは楽しく遊びながら水に触れあうレッスンから始まります。
スイミングを習うメリット
・体力作り
スイミングをする事は、健康な体づくりのお手伝いとなります。体温よりも低い水の中で運動をする事で、体温調節機能が強化され、風邪を引きにくくなると言われています。また、水の中では浮力が働き体にあまり負担がかからないので、小さなお子様でも無理なく安心して行う事ができます。
・免疫力の向上
全身を使う有酸素運動なので、免疫細胞の活性化につながるのです。そして、基礎体力や筋力が高まる事によって脂肪が燃焼しやすい体になります。これら2つの効果として、免疫力の向上に繋がります。
■体操
女の子の場合は新体操で、男の子の場合だと、器械体操を習う場合が多いです。3歳までの子供だと助走段階として、まずは体を動かす事から始まります。そして、段々と基礎運動能力向上のために動きの幅が広がっていきます。さらに柔軟性、バランス感覚、体幹を高め、怪我がしにくい体作りを目指します。
体操を習うメリット
・基礎的な運動能力の向上
引く、押す、持つ、よける、放すなどの「コーディネーション能力」と呼ばれる基礎的な運動能力を育てます。
・コミュニケーション能力
保育園以外の場所で、新しいお友達などとの交流が生じるので、必然的にコミュニケーション能力が育ちます。また、レッスンは集団で行うため、順番を守ったりするなど協調性も身に付きます。
■英会話
5歳位までは、耳からの情報を吸収しやすく、聞き取りや記憶する事が比較的スムーズにできるので、ネイティブに近い発音が出せるようになる可能性が高いと言われています。2歳児の場合、ゲームを絡めたり遊びながらのレッスンになるので、楽しく取り組む事ができます。
幼少期から英会話を習っていると、英語に対しての苦手意識が殆どなくなります。更に、英会話教室に通う事で、外国文化に触れる機会も多くなり、視野を広げることにも繋がります。
■サッカー
サッカーは、男の子だけではなく女の子にも人気のあるスポーツで、2歳児から入れるところもあります。2歳だと、まずはボールを蹴って楽しむ事から始まります。ボールを蹴ったり走ったりする事で、自然と瞬発力や持久力が鍛えられ、また集団で行うスポーツのため協調性も身に付きます。
2歳から習い事を始める時の注意点
親御さんは、上達面や他人との比較ばかりに気を取られるのではなく、子供が習い事を「面白い」とか「楽しい」と感じられるようにサポートしてあげましょう。習い事を頑張っている子供たちは、褒めてもらいたいという気持ちを持っています。否定的な指摘などは極力避け、しっかりと頑張っている事に対して褒めてあげるよう心がけて下さい。
習い事によって子供が疲れていたり、緊張していたりする事はストレスになってしまうものです。体調面含め、子供の小さな変化も見逃さずに常にコンディションをチェックし、親としてしっかり見守ってあげましょう。