赤ちゃんを連れて飛行機に乗る時、まず気になるのが機内で泣いてしまって周りに迷惑をかけてしまうのではないか、という事ではないでしょうか。限られた空間なので、鳴き声が届かない場所まで移動するということも困難な状況かと思います。
赤ちゃんは泣くのが仕事、と言われるくらいですから、ある程度人生経験のある機内のお客様も、仕方ないだろうと感じてくれるかもしれません。
しかし、、中には怪訝な顔をされる方がいるのも事実です。
国内線であれば概ね1~2時間のことではありますが、やはり親御さんとしても周りに迷惑をかけたくないという事で気疲れしてしまいます。
そこで、今回は赤ちゃんが機内で泣いてしまう幾つかの原因を分析し、個々の原因ごとに対策をアドバイスいたします。
まず、赤ちゃんが機内で泣いてしまう原因として主に次の5つが考えられます。
①空腹
②おむつが汚れている
③眠たい
④退屈、遊びたい
⑤急激な気圧の変化
それぞれの原因について、対策は以下の通りです。
原因① 空腹
赤ちゃんはお腹を空かして泣くことがあります。ですので、事前に授乳を済ませておくことをオススメします。各空港には概ね、授乳用やオムツ交換用の鍵付き個室が用意されているので利用されると良いでしょう。
ただ、中々そのような時間を確保することが困難である場合、機内で「赤ちゃんせんべい」を与えるのも一つの手です。
また、機内で授乳する場合、粉ミルクであれば問題なく飲ませられるのですが、母乳という事になると、そうはいきません。その場合は、ケープを準備しておくか、もしくはあらかじめ伸びやすい素材のTシャツを着ておいて頭からかぶせることをオススメします。冬場であれば、大きめのセーターを着ておくと良いでしょう。
また母乳を飲ませることを想定しておくならば、席の予約は窓側にしておきましょう。ある程度お腹がいっぱいになれば、赤ちゃんも眠くなりそのまま寝てしまうかもしれません。
原因② おむつが汚れている
おむつが汚れていると、やはり赤ちゃんは不快に感じ泣いてしまいます。これに関しましても、やはり搭乗する前にオムツ交換を済ませておくことをオススメします。それでも、機内でまたオムツを汚してしまうかもしれません。
その際は、機内でオムツ交換をすることになりますが、必ずトイレで行うようにして下さい。座席でオムツ交換を行う事は、マナー違反となります。
原因③ 赤ちゃんは、眠たくなるとぐずり出します。
その対策として、まずやっておくことは搭乗前に一緒に遊んであげ、少し疲れさせておくことです。そうすることで、赤ちゃんは機内で直ぐに眠ってしまうかもしれません。
原因④ 退屈、遊びたい
原因①~③に該当しなさそうなケースとして、退屈で遊びたがってぐずるという場合が考えられます。そのような時は単純に遊んであげましょう。普段遊びなれた小さめのオモチャを用意しておけば十分です。
また、1歳を超えたくらいの子であれば、スマホなどで動画視聴させるのも良いでしょう。音は小さめとなりますが、アニメ等であれば視聴することに集中すると思われます。
原因⑤ 急激な気圧の変化
離着陸時の急激な気圧の変化が、赤ちゃんを不快にさせ苦痛を与えることが分かってきています。大人ですら、かなりの違和感を感じるくらいですから、赤ちゃんにとっても想像を絶する不快感となっているはずです。
離着陸時に赤ちゃんが寝ていれば問題ないのですが、必ずしもそうはいきません。耳鼻咽喉科医サイモン・ベア氏によると、離着陸時のタイミングで、おしゃぶりや哺乳瓶を加えさせたり、また母乳を飲ませるのが効果的だと説明しています。
さて、ここまでは赤ちゃんが飛行機で泣いてしまう原因と、その対策について論じてきました。最後に、いくつか補足がありますので、是非参考にしてください。
補足
・国内線の場合、通常3歳の誕生日までは、ひざの上に座らせることで無料となります。ただし、LCCの場合は2歳までを無料としています。どちらも、座席を確保するならば有料です。
・飛行機内のエンジン音は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中で聞いていた胎内音と同様のホワイトノイズと言われています。従って、生まれて間もない赤ちゃんであれば殆ど、ぐずることなく寝てしまうそうです。